kintone Advent Calendar 2024 Day15
はじめに
こんにちはしんしんです。
久しぶりに、kintone アドベントカレンダー企画に参加します。
今回のテーマは、kintone hack / kintone show+case unlimited(以下kintone hackで記載)について。
僕がkintone hackに関わりだしたのは2021年からです。
こういう機会なので、今までの歴史や、大事にしていることを書いてみようかなと思いました。
本当はもっと書けるのですが…めちゃくちゃ長くなってしまったので、これでも削ってお届けします。
※あとここに書いている内容は すべて僕の私見です。
ちなみに…kintone hackとは?
kintone hackはkintoneのカスタマイズコンテストです。
挑戦者は、kintoneユーザーの方、ビジネスをしている方、その他どんな方でも挑戦可能です。
kitnoneカスタマイズをデモンストレーション形式で発表しあう、大会です。
予選と本戦で構成されていて、2024年は過去最大の挑戦者数、観客数でした!
2020年 出会いは突然に
僕がkintone hack を初めてしったのは、2020年の11月。
僕は入社1ヶ月目でした。
Cybozu Daysはサポートや見学の意味合いが強かったのですが、その中でkintone hackをたまたま観覧しました。
サイボウズ以外の人が、すごい熱意をもってkintoneやkintoneカスタマイズについて話していて、その熱意を演出で支える。
規模感、迫力すべてにびっくりしました。
(火花バチバチ?スモーク?ライトセーバー?ヲタ芸?)
(頭の処理が追いつかない!)
(でもこの挑戦者の人たち絶対自分よりkintone好きだな…すごい。この熱量に携わりたい。)
この時は観客席の一番うしろからみていましたが…
kintoneカスタマイズという一見すると小さい世界を大きく、面白く、表現をすることに感銘をうけました。
2021年 僕体制がスタート
2021年からkintone hackチームの体制が新体制へ変更。
僕が、本格的にkintone hackに関わっていきます。
苦しんだ1年目、3つのバランス
この1年は…すごく難しかったです。
今振り返ると、僕はこの3つのバランスを考慮できていなかったと思います。
- 過去のkintone hackの形や背景、慣習
- 今まで参加してくれた人の気持ち、狙い
- これからのkintone hack、サイボウズ全社の期待
そして既存のものを変えることは、古いものを否定してしまう時もあります。
いろんな人にご意見・ご指摘いただいて、なんとか乗り切った1年だったと思います。
例年と同じような舞台を作ることに注力した1年でした。
つたない運営だったと思うのですが、当時参加してくださった皆様本当にありがとうございました。
ちなみに…この時からずっと参加してくださっているのが、現場サポートの永田さんです。
僕の運営としての成長を見守ってくださっているといっても過言ではありません。
チャンピオン
この年のチャンピオンはトヨクモの江田さん。
自身の社内評価をあげたいという想いを有限実行されました。
発表の内容は、リアルタイムkintone。
kintoneの同時編集など、kintoneのラグをなくす機能開発です。
2022年 改名させていただきます。
僕体制2年目です。
自らhackの改善点を考えながら動きはじめられた年です。
名称変更
この年から本戦名称が kintone show+case unlimitedになります。
これは僕体制になってから起こった、大きな出来事の一つだと思います。
本戦名称を変更した理由や想いはいくつかあります。
- 挑戦者、観客に kintoneカスタマイズの実用性も届けたいという想い
- 挑戦者と関係者以外の観客やファンを増やす狙い
ようするに、もっとkintone hackを多くの人にみてもらいたかったし、共感してほしかったんですよね。
名称を変えるだけではなく、ルールも微調整されました。
実用性を考慮する名称になったので、発表自体に実用性重視のものがふえてきます。
ファンマーケの側面も
また、この年くらいからkintone hackにはファンマーケの側面がある施策だと考えていました。
(挑戦者に来年も挑戦してもらうにはどうすればいいか?)
(挑戦者がかけた時間以上の見返りを返すにはどうすればいいか?)
(挑戦者にkintone関連の施策を続けてもらうためにはどうすればいいのか?)
前職でのデジタルマーケやファンマーケの経験をいかせた(つもり)の時期です。
細かなコミュニケーションや、ノベルティ、ランチ会、事前説明会、懇親会など様々な取り組みを行い始めた時期です。
チャンピオン
この年の優勝は、サイボウズ所属のやまりゅうさん。
kintoneの検索機能を更に便利にするという超実用的な内容でした。
2023年 意義を見直す
3年目です。
この年は2021年に悩んだ、3つのバランスやhackの立ち位置をバリュー・プロポジション・デザインを使って整えていきました。
バリュー・プロポジション・デザインとは?
バリュー・プロポジション・デザインは、マーケティング手法の一つ。
簡単にいうと提供元、提供先2つに分け、それぞれの利害関係、悩みとその解決方法という風に2つの側面から、価値を探す方法です。
このバリュー・プロポジション・デザインを行い、施策の狙いを決定。
その狙いをを達成するために施策を行うという進め方をしてきました。
運営の難しさ、ミス
この年は大きなミスがありました。
本戦の発表時間の超過です。
挑戦者した方々、当日ご覧になったいただいた方に多大なる迷惑をかけてしまいました。
公平さが重要なコンテストイベントとして、あってはならないミスです。
挑戦者の方々のかけている工数や熱意について真摯に向き合う必要があることを再認識した出来事でした。
それに、想いが強ければ強いほど失望もそれだけ大きくなってしまいますもんね。
kintone hackは社外、社内含め多くの方と関わりながら仕事をしています。
僕が、関係している方々全員に想いをつたえることは難しいし、それぞれの方の優先度は変わってきます。
コミュニケーションの重要性を再認識した年でした。
チャンピオン
この年のチャンピオンは混合チームのTEAM K.F.C.
ファミコンとkintoneを組み合わせるというアイデアを形にしたチームです。
このチームは合宿や、役割分担がしっかりしているチームです。
2024年 様々なチャレンジ
前段長くなったのですが…
今年です。
今年は、実行委員が大所帯。
出来ることが増えた1年だったと思います。
事前審査の実施、サイボウズ社員の参加資格解消、本戦ノベルティの作成、Cybozu Daysプログラムガイドへの掲載、各所での集客対応、タイマー観客側表示など…
細かいところで、様々な変更をした年でした。
どれも、kintone hackの公平性、権威性を考えて実施しました。
司会!司会!司会!
そして今年大きく違うのは、僕が本戦の司会を行ったことですね。
司会をしてみて感じたのは、舞台上だから見える景色があったこと。
挑戦者の感情が入り込んでくる
観客席でみるとわからないのですが、挑戦者の方々は様々な表情をしています。
やってやる!がんばるぞ!という熱意。
やりきった!という達成感。
点数をみて感じる喜怒哀楽の感情。
まるで、僕は挑戦者のチームメイトだったかのように一緒に感情を感じてました。
挑戦者の感情がそのまま僕のところに入ってくるんですよね。
観客の皆さんの反応
観客の皆さんの反応が見れたのも司会ならではでした。
想像より観客の皆さんが能動的に参加してくださったのが印象的で、笑顔で手を降ってくれるんですよね。
ステージ上からですが、一体感を感じれました。
これも挑戦者の方の素晴らしい発表内容のおかげです!
司会もフィードバックがもらえる
あと…しんしんさんの司会が素晴らしかった!と複数の組から言っていただけたのもとても嬉しかったです。
この日に向けて、挑戦者の方のプロフィール、所属情報、発表内容、過去の発表等をチェックしていったかいがありました!
何事もやってみないとわからないですね。
とても、いい経験ができましたー!
チャンピオン
チャンピオンはチームKTK…(今年こそ…)
帳票のような画面からの入力、出力ができます。
https://ascii.jp/elem/000/004/236/4236203/3/
これからのkintone hackについて
あくまで個人的な感覚ですが…
kintone hackをM-1のような知名度や、権威があるコンテストにしたいと思っています。
優勝したので知名度が向上して、仕事が増えた!お給料が増えた!モテモテになったみたいな感じですw
kintone hackチームでは、これからも輝ける舞台をご用意できたらなと思っています!
まとめ
4年間いろんな形でhackに関わってきました。
僕でしかできないこと、僕だから出来ること、僕の距離感を考えながら運営してきたつもりです。
挑戦者の方の熱意、やる気という火を維持させて、火を大きくするか。
そんなことをいつも考えていました。
火は集まれば大きくなるし、長い事燃えます。伝染もします。
ただ、水をかければあっという間に消えることもあります。
これからも皆さんの熱意という火を大きくするような施策にしていくつもりです。
これからもkintoneやkintone hackをよろしくお願いいたします。
おまけ
「先輩、話があります!」
ある日後輩が、パワーポイントの企画書をもって現れました。
「どんな形でもいいので、hackに関わりたいんです。」
僕とは違う方向からhackへの熱量がきたので、自分のこの施策を見直すきっかけになったと思います。
ぜひ、動画の感想もXで発信してもらえると嬉しいです。
おまけ2
ヘアメイクをされている姿を Cybozu Days支配人に撮ってもらった時の写真ですw
本番直前で緊張してたはずなのですが、笑顔です。
非日常体験をさせてもらいましたwありがとうございました。